気管支疾患の方へのインフルエンザ治療薬の処方

インフルエンザはインフルエンザウイルスに感染することによって発症する感染症です。症状は、急な発熱が起こり、咳や鼻水、くしゃみといった風邪にのような症状や、頭痛や筋肉痛、関節痛といった全身性の症状を発症します。喘息などの気管支疾患にかかられている方にとってはこの呼吸器症状が非常に苦しく、予防や治療に最善の策を講じる必要があります。インフルエンザの治療薬は使用できることはできますが、まず第一にインフルエンザワクチンを流行前に接種することでインフルエンザにかかることを予防する必要があります。しかし、ワクチンを接種したからと言って完全に予防しきれるとは限らず、また接種することが出来ず、インフルエンザにかかってしまうケースも予測されます。この場合、インフルエンザ治療薬が適応されることになります。ところで、この治療薬には複数の薬剤が市販されており、大方その有効性と安全性は同等と言えますが、医師が処方する際には気管支疾患の方は薬剤の選択において注意点があります。海外の臨床試験において、吸入薬を処方した喘息患者の気管支の収縮や呼吸機能の低下が報告されております。インフルエンザの感染によって気管支が過敏になっているためです。したがって、現在市販されている薬剤は、内服薬と注射剤、吸入薬がありますが、通常は気管支疾患の方の治療には内服薬を用いることになるかと思われます。これは、喘息のみではなく他の気道疾患も同様に注意が必要となります。しかし、国内においてこの症状は添付文書において重要な基本的注意に書かれており、全く使用を禁止するものではありません。状況に応じて、医師が診察し処方することはあり得ることで、診察を通したことが安全性の担保となります。