イナビルのインフルエンザ抑制や発症遅延効果の作用

イナビルは、国や自治体がパンデミックに備えて備蓄しているタミフルやリレンザと同様にノイラミニダーゼ阻害薬であり、ノイラミニダーゼに作用する事でウイルス感染細胞内の増殖ウイルスの遊離を抑制し、インフルエンザの発症や症状の悪化を遅延させる効果があります。
インフルエンザは、遺伝子情報の詰まったリボ核酸を持つウイルスですが遺伝子情報を伝えるリボ核酸を有していない為に、ペプチド鎖が形成出来ずインフルエンザウイルス独自に増殖する事が出来ない特徴があります。その為ウイルスは、スパイクタンパクのヘマグルチニンで細胞のシアロ糖鎖に吸着し、感染細胞核に遺伝子情報を脱殻してウイルス増殖します。増殖したウイルスは、スパイクタンパクのノイラミニダーゼの作用によりシアロ糖鎖を断ち切り、他の細胞へと遊離感染していきます。
一般にインフルエンザウイルスは、感染後1日から5日程度の潜伏期間を経て発症し、体内で抗体が形成される発症後48時間がウイルス増殖がピークになるとされ、イナビルにはインフルエンザウイルス自体に作用して死滅させる薬理効果は無いので、発症後48時間以内に吸引する必要があります。
イナビルは、容器に封入された薬剤を1回吸引するだけでウイルスの増殖や発症を抑える事が出来る医薬品であり、成人及び10歳以上の小児は20mgを2本、10歳未満の小児は20mgを1本を吸入します。
イナビルの服用方法は、注射器の様なボトルの下部に薬剤を集め、1の薬剤トレーを奥までスライドさせて吸引し、吸引した薬剤呼吸と共に吐き出され無い様に2~3秒間息を止めます。続けて、2の薬剤トレーを奥までスライドさせて吸引し、同様に2~3秒間息を止めます。成人及び10歳以上の小児は、新しいイナビルで同じ行程を繰り返します。又、イナビルを予防に用いる場合には、1日1回20mgの吸引を2日間継続します。